□11月25日
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「レンは好きじゃない?」


そんな事ない
大好きだよ


「ぎゅってしてよ」


抱き締めたい


「…キスしてなんてもう言わないから頭を撫でてよ」


もっと、全てに触れたい


「………」
「………」




怖い
自分の気持ちを表に出すのはこんなにも怖いこと



だって否定されたら?
受け入れてもらえなかったら?

もし、好きの種類が違ったら?

自分をさらけ出すのはこんなにも怖い




そうして怖がっているうち

前にも後ろにも、右にも左にも進めなくなっていた




どうしよう
このままじゃ…
















リンが好きなだけなのに








「……!」
俯いていた瞳をパッと上げる

先ほどまでと打って変わって嬉しげに

「いま……!」



「え?」



「「リンのこと好き」って思った!?」




「……ッ!!?」




「あー、レン耳まで真っ赤
図星なんだぁ」

とても嬉しげに頬を染めるリン



カッコ悪い所を見せないようにずっと頑張ってたのに

リンの不意打ちにはやられっぱなしだ








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