□遠くない未来
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今日も依頼はない

いつもの様にパチンコに向かう

当たる確率など皆無に等しいのに、どうしてやめられないのだろう





つくづく自分でもバカだと思う

しばらくするとグラサンの男が現れ、銀時の隣に腰掛けた

「よぉ…」
声をかけたのは銀時
目はジャラジャラと玉の転がるパチンコ台に向けられたまま

「アンタも暇だね〜」

「ははっ!
そりゃお前だ
俺いま仕事してんの」



長谷川はパチンコ台に手を伸ばさず、椅子に座ったまま






「銀さん、アンタに頼みたいことがある」












































ガララ…
重い足取りのまま帰路につき、その足で万事屋の玄関でブーツを脱ぐ



銀時の表情、足取りから予想はつくだろう




結果はボロ負け

だが、負けたのは銀時だけ

いつも一緒に負けていたはずの長谷川は、銀時に"頼みごと"をするとすぐにパチンコ屋から出て行った




「銀ちゃん
お帰りヨ〜」
リビングでテレビを見ていた神楽が声をかける

「新八は?」
「お通ちゃんのライブアル」

そう言ってテレビを指差した

なるほど、テレビにはお通が歌っている姿が映し出されている

アングルを少し変えれば、お通の親衛隊長と化した新八が見れるだろう
とりあえずそれはスルー



「神楽〜、久しぶりの依頼だ」
「マヂでか!」
依頼と聞いて目を輝かせる神楽


ここ数日、酢昆布も食べていないのでよっぽど嬉しいのだろう













「依頼ってのは…」



















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