ぶらり箱2の2

□†狐小路†
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†狐小路†


交差点を颯爽と歩く、濃紺と紅の二人連れ。

「今日は、ドコへ行きますか?」
「ここが有名な狐小路?」
「化かされないように、気を付けて行きましょう」


猫じゃらし通りの先にある北の有名な、歓楽街に位置している。

「なんか親しみ安いにゃ」
「るうく?」
「にゃんだ?ジェイド!」
「猫ミミ帽子は?被ってませんね」
「あっ?!ドコに忘れたんだろにゃ」

「私を馬鹿にしてますか?」「にゃにを怒ってるにゃ?」「何か貰ってませんか?」
「コレかにゃ?」
猫型うちわを見せた。


「みんな持ってたからにゃ」「捨てなさい!」
「返してくるにゃ、そんにゃに怒らなくてもにゃ」


「遅いですね…まさかまた…お姫様かっちゅーの」
「ごめん…中々返したのを受け取ってもらえなくて……にゃ」
「おかしいですね」


「返して来たのでしょう?何か、他に貰ったモノは?」
「暑いからってジュース貰ったにゃ」
「知らない人に貰ってはいけません!」
「だってもう飲んじゃったしにゃ」
「口を開けなさい」
「あーん」
「いました!」
指を突っ込んで、狐を取りのぞいた。

「そんなモン飲んでないし」「治りましたにゃ」

「ジェイド?!」
「ねっ!変でしょう?」
「びっくりした…」

「さあ、探険にいきましょうか?」
「どこへ?」
「狐小路へ」
「狐なのに、なんで猫じゃらしなんだろ?」


「あなたにしては、中々いい疑問ですね、じゃあそのあたりも調べましょう」
「へへ照れるな…」
「じゃあ、右か左かコインで決めましょうか?」
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