ぶらり箱2の2

□†18旅
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ー18旅ー


散々、迷惑を掛けた姫を、旅に連れ出し、改心させようという企画!


「何故私が、このような荷物を持たねばなりませんの?納得できませんわ!」
開口一番、大きなカバンに不平不満が集中した。

「え?でも、あなたの用意したモノを入れるにはこのような大きなカバンになってしまったのですから、仕方ありませんね」
いつも、静かな物言いの侍女が諭すように告げる。

「んまあ、何て偉そうに!船にも乗るのでしょう?寒い地にも行くと言われれば衣裳だって…まあ、仕方ありませんわ!」
「わかって頂けましたか?」「では、私は欠席と言う事でもういいですわね」

「はあ?」
「おい!何勝手な事言ってんだ?」
「まあ、ルーク?あなたも一緒なのですか?では当然あっしゅもですわね」

「姫、行かないのか?」
「あら、陛下も?じぇーども一緒?」
「聞いてなかったのですか?」
「ええ聞いておりますわ、ぷりんせすなたりあ号ではないのが残念ですが」

(あっしゅ…)
(どうした?)
(なんか、胸騒ぎが止まない…)
(なたりあに近寄るな!)
(え?)
意味が分からず…少し沈黙が続く。

(危ないからなたりあから離れておけよ!)
(………ぅっ!)
遅かったか?

「姫その煙は?」
「虫除けですわ!フフ」


早々に、改心の機会を自らが潰してしまうとは…



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