ぶらり箱2
□1と0の間に。ルクアシュ
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‡心配‡ルーク編
「……アッシュは怒ってると思うけど俺マジ感謝してるジェイドがフォミクリーを考えてくれなきゃ俺は生まれてねーから……ホントは生まれちゃ駄目なんだろけどよ」
最後は絞りだすように小さく呟いた。
仲間からは卑屈反対と、非難されたが。
地核へ向かう時、アッシュとの回線が切れていた。
仲間に気付かれないように何度も、復活させようとしたが繋がらなかった。
「こんな大事な時に……」
アッシュを心配するあまり思わず口に出していた。
嫌な予感が、ルークの胸に込み上げてくる。捕まったのか?ヴァンに……
助けに行ってやれない、非力な自分に舌打ちする。
仲間からは、早くっと追い立てられ、イエモンさんやシェリダンの街の人を巻き込んでしまった。
暗く沈みそうになる、気持ちを奮い立たせて作業に入る。ヴァンの行方を探っているのだろうか?
嫌な方向ばかりに想像してしまう。
地核では、
(おまえともう一人のルークよ)ってローレライに話し掛けられてドキッとした自分がいた。
三人とも同じ存在だと教えられた。なら、おまえの事を心配しても良いよな。
卑屈根性はますます、強くなって、おまえを求める気持ちを制御できない。