ぶらり箱2の2

□新またね!7
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カランコロン〜


「いらっしゃいましたぜ!」
「ガイ?昨日来なかったな…」
「あはは…ティア講座のイベントで…チョコ作ってたからな」
「アッシュ…ルークの具合は?」
「…いや、未だ…良くならない」
「チョコ食い過ぎって…イテテ…」
「心配ね…アッシュ…気をしっかり持って…ルークをお願いね…」
ティア?
「これ、うちの賄いが作ってくれたお粥だぜ…」
ガイ?
「ああ…」
「ガイの冗談は…聞かないで…ガイが作ったの…心を込めて…ね」
ティア…
「あ、ありがとう」
アッシュ…
「いや、その…早く良くなると良いな…アッシュお前も…元気出せよ!」
「あはは…」


「お粥ですか?ルークは…未だ眠ってますね」
「ジェード?ルークの具合って…」
「アッシュ…そんな情けない顔しないでください!」
「でも…」
見舞いに来た二人をルークに会わせないで返して…
「大丈夫…俺様だって居るんだからな!」
ゼロス?
「我慢させ過ぎだろ?」
スタン?
「我慢…そうとも考えられますが」
ジェード?
「アッシュ…側についててやれよ」
ガイ?
「ルークの好きなチキン味にしてあるから…起きたら食べさせて」
ティア?
「ああ…」
「お二人ともありがとうございました!」
ジェード?



まさか、アッシュのチョコレートケーキ食べ過ぎてなんて…
「スタン?何か言ったか?」
「いや、ルークは…泣いてるのか?」
え?
「どうして…」
「さっき覗いたら、布団が揺れていたから」
「震えてんのか?早く言えよ!」
ゼロス?
「アッシュ…ルークに何か言いましたか?」
「え?」
謝るな!って…お前のせいじゃねーって…言っただけ。
「アッシュを守れなくて、泣いてるなんて…そんな事…」
ジェード?

俺たちは急いでルークの側に…
「ルーク?どっか痛むのか?」
「アッシュ…」
寝てると思ったルークが俺を呼んでくれた。
「無理は…いけませんよ」
ジェード?
「アッシュ…俺…ホントに…ゴメン…」
「ルーク?」
消えてしまいそうな弱い声に俺がブルッと震えた。
「起きたなら、今丁度チキン味のお粥が届きましたよ」
「うん…」
「ちょっとだけでも…」
俺がスプーンを口に持っていった。
「アッシュ…」
ん?
「ルークは未だ眠ってるぜ」
え?
ルークの黒いくまを見て…ため息が出そうになった。
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