ぶらり箱2の2

□みすてりーとらべる@
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見たことのない島が点在している。

「起きてください」
「え?もう着いたの?」

「…あなたって人は…可愛いですよ」
「え?」

「注意事項を確認しようと思いましたが…余計なお世話でしたね」
「言ってる意味が…分からない…ムニャムニャ」

「…起きていなかった…と?」
「ん?」

「あなたには勝てる気がしません…」
「お早よう!」
この位で良いのか?


羊とお散歩か?羊飼いじゃねえんだよな…


大きくもない港に、船は着いた。
「なあ、このままなのか?」「ハイ!」


紅い髪に白いベレット。ピンクのドレスが可愛さを強調。今流行の…
足がすーすーして寒い。ぷるっと体が震えた。

「寒いですか?」
「ああ、ちょっとだけ」
ふわりと掛けられた執事の上着。

「ちょっと、じぇーどは寒くないのか?」
「ハイ…お嬢様のためなら上着の一枚や二枚」

「…ふーん」
「暖かくなったでしょ?」
重いよ!

「まさか、こんな格好で外に出るなんて思ってなかった」
「大丈夫ですよ!ここからは馬車ですから」

「時代が変わったのか?」
「…お話も変わりますよ」







「全土の兵士に告ぐ!ジェイドを確保しろ!」
「陛下、そこまでしなくても…」




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