ぶらり箱2の2

□†18旅
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(息が…出来ない…くぅ)
(こっちへ来るんだ!)

紫色の煙が、ルークの周りだけに立ちこめている。
「姫、あなた何を?」
「虫除けと言いましたでしょう?」

「あなたの取る態度は大変問題がありますね」
「あら?どーしてですの?虫除け一つに何故?」
「ルークは、虫ですか?」
「はあ?おっしゃってる意味が分かりませんわ」

旅の前日。想いを伝える弾を手にした。ただ、投げれば良いだけ、それが相手に当たれば想いが伝わるという。

「私はあっしゅに投げたのですわ!それを勘違いしたあの出来損ないのレプリカが…」
「止めろ!」
あっしゅが鬼のような紅い顔で、両手で制した。

そう、見えていた。なたりあが何かを投げる所を。たまにはルークを庇うのも良いかと思い、弾を受けとめるはずだった。

しかし気付くと、ルークが瀕死の形相で紫色の煙の中に立っていた。
「あっしゅ…っ!大丈夫だよな?」
喉に手を当てて苦しそうに俺に問い掛ける。

「姫?あっしゅを殺す気だったのですか?」
「まさか…そんな、こんな事になるなんて…」

「解毒剤はドコなんですか?」
「え?」

「想いを伝える報酬はタダではないのでしょう?あっしゅを看病するつもりだったのではないですか?」
「え、ええ…でも想いがあればすぐに…その気がつくそうですわ」

「なんて事!」
「この国も滅ぶな」



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