Prince
□もう、
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「(あーあ、また泣いとる)」
君が不安定になるのはきっと誰かに受け止めてほしいからだと思う。
それが例えば今回は俺だっただけかもしれない、別にそれでも構わないけれど。
「よしよし、もう泣くんじゃなか」
君の大きすぎる不安が少しでも、この空に溶けていきますように。
「…辛いの辛いの、飛んでけー」
強がりな君の頭を撫でながら、俺は呟く。
伏せられた君の睫から一粒零れて、不謹慎だけどウレシイ、君のために出来る事がまた一つ見付かった。
「(傍にいる事、抱きしめる事、頭を撫でる事、…)」
愚痴を聞く事、一緒に笑う事、涙を拭う事、暖め合う事、励ます事、見守る事、無理しない事、名前を呼ぶ事。
「(…それから、)」
君を精一杯愛する事。
もう眠ったっていいんだよ、この心臓が止まるまで隣にいるから
「(…前言撤回)」
やっぱり俺だけにして。
俺の腕の中で、俺の為に泣いて。
Fin.
翡翠たんはぴばー(´`*)
遅くなってごめんよ…orz
08.03.13 @Shizuku