ドリーム置場

□一目惚れって信じるか?
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「……………」


さっきからたしぎは何故か落ち着かない様子で目の前を何度も何度も右往左往していた。

「おい……何をうろついてやがんだ。」

「え、隊長ご存知ないんですか!?今日はこの部隊に新しい隊員が入ってくるんですよ。」

「それは知ってるがそんなに気にすることか?割と腕が利くとは聞いたけどな。」
「いや、その隊員がどうも若い女の子って聞いたんで仲良くできたらなあ、って…」

そういってたしぎは眼鏡の奥の瞳をきらきらさせた。

「ま、期待するだけ無駄だ。」


新人、か。
まあどうせ今までと同じ、根性なしの女が入ってくるだけだろ。

大して期待はしていない。

今で新人はたくさん来たがどいつもこいつも俺に色目を使うばかりだ。胸糞わりィ。

根性があるやつは、なんつーか眼にしっかり秘めたもんがあるからな。



コンコン

「あっ!来ましたよ、大佐!」
「…」


ガチャリ、とドアノブをひねる音がして入ってきた

のは、

想像していたのとは違い、小さな女の子だった。

しかしその瞳は大佐の眼をしっかり見据えて決して離そうとはしなかった。
そのあまりに強すぎる力に思わず折れ、スモーカーは先に目を逸らしてしまった。

「初めまして、この度配属されました!
よろしくお願いします!
それでは、失礼します!」
「あ、あぁ…」

バタン


まるで、嵐のように自己紹介だけまくし立てて彼女は去ってしまった。


「…なんか…すごい子でしたね。嵐みたいな。」
「……」
「大佐…?」

「たしぎ、おまえ……





一目惚れって信じるか?




(えーっ!ま、まさか大佐…!)
(今まであんな目したやつ見たことねぇ)


(や、やばい!緊張して名前言うの忘れた!絶対変な子だと思われた!わあぁ…)












そしてその後スモーカーさんは一目惚れした新人をどう扱えばいいか分からなくてこき使えばいいよ^^

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