遙BL

□作成中
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―――君はもう僕を好きではないのかもしれない―――







一体いつからこんな風に思うようになったのだろうか。

………思い出そうとしてもわからない。
気がついたら不安になっている。

一度不安になると自分一人では取り除けない。




……『潮時』……




そんな言葉が脳裏によぎる。







―――ヒノエ……君は今何を考えているのですか…?―――














『May I...? 〜迷愛〜』














「弁慶!」



帳の降りたシンと静かな夜。
弁慶が廊下を歩いていると、後ろから呼び止められ、立ち止まり振り返る。



「ヒノエ、何ですか。」



振り向いた先にいたのは、“甥”兼“恋人”であるヒノエだった。
遠くからでも鮮明に見える緋色の髪を、フワフワと揺らしながら、ゆっくりと弁慶に近づいていった。



「恋人に向かって『何ですか。』はないだろ。俺の姫君は冷たいなぁ-…。」



そう言いながらもヒノエは微笑みを絶やさない。



「……ここで立ち話も何ですから、僕の部屋にでも来ますか…?」



ヒノエに目を合わようとせず
 

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